葬儀は通夜と葬儀の2日に日程を分けて執り行います。
以前は、夜通し故人と寄り添うことを通夜とよび、特別な儀式を行っていませんでした。
ですが、最近では、一般会葬者の参列の場の意味合いが強く、通夜式として厳粛に執り行われます。
そのため、喪主や遺族は、通夜式への参列の準備が必要となります。
ここでは、通夜の準備から一連の流れまで順を追って紹介しています。
通夜の準備
服装や持ち物
遺族は喪服で通夜式に参列します。
故人と近い女性の方は和装が一般的ですが、洋装でも問題ありません。
疲れの出ない無理のない服装を選びましょう。
貸衣装や着付けが必要な場合、葬儀社で手配してもらえることがほとんどですので、相談してみましょう。
また、念珠は葬儀や法要では必要な法具なので、早めに用意しておきましょう。
段取りの確認
細かい準備や段取りなどは、葬儀社に任せておけば問題ありません。
ですが、どのような流れになるのかは、きちんと葬儀社に確認しておきましょう。
あいさつの準備
通夜式の中で喪主や遺族の挨拶が必要な場合、事前に文面の準備や確認をしておきましょう。
通夜の流れ
通夜当日は、遺族も葬儀社も慌ただしくなります。その一連の流れをご説明いたします。
祭壇飾り・式場設営
祭壇飾りや式場設営は葬儀社の仕事です。
葬儀社の会館や公営斎場などで、常設の祭壇がある場合はそれを使用しますが、貸し斎場の場合は、葬儀社が祭壇を持ち込んで設営をします。
通夜当日に、別の葬家が葬儀を執り行っていた場合、出棺後に式場を撤収して、そのあとに通夜に向けて祭壇飾りや式場設営が行われます。
供花の配列と贈り主の確認
祭壇の飾りつけが済みますと、次に供花を並べていきます。
祭壇の両脇には、親族や関係者からいただいた供花を並べて飾るのですが、供花には贈り主の名前を記した札を挿します。
この札順は、喪主が決めることになります。
故人や喪主から関係が近い順に並べていくのが慣例です。
葬儀社と打合せしながら決めていきましょう。
礼状・返礼品の確認
参列者に配る会葬礼状や返礼品の確認もしておきましょう。
会葬礼状には、故人の名前や喪主の名前など、文字に間違いがないかを確認します。
返礼品も、指定した商品がきちんと届いているか確認しましょう。
式典中に遺族の方が会葬返礼品を配ることはできません。
葬儀社のスタッフが一般的です。
中にはお手伝いで返礼品係を設けることもあります。
弔問客の受付
弔問客が式場にやってきますと、受付にて記帳をしてもらいます。
香典を持参している場合はその場で差し出します。
受付に座るのは親族や、お手伝いの人たちです。
備品などは葬儀社で用意してくれます。
その他の段取りや具体的な方法も葬儀社に説明してもらいましょう。
通夜法要(通夜勤行)
定刻10分前には式場内に着座します。
そして、定刻に導師が式場内に入場して、通夜法要が始まります。
流れは以下のようになります。
- 導師入場
- 開式の辞
- 読経
- 喪主焼香
- 親族焼香
- 一般会葬者焼香(焼香後は自席に戻らずに通夜ぶるまいに案内する地域もあります)
- 読経終了(読経後に法話をいただくこともあります)
- 導師退場
- 閉式の辞
通夜ぶるまい
通夜ぶるまいとは、参列者をもてなすための会食の席です。
通夜ぶるまいでは、寿司は煮物やオードブルなどの大皿料理を囲みます。
これは、通夜にどれくらいの人が参列するか、あるいは通夜ぶるまいに列席するかという明確な数字が分からないためだと思われます。
棺守りと宿泊
まずは利用する式場が、夜間の宿泊が可能かどうかを確認します。
葬儀を迎えるまで、遺族は故人に連れ添い、夜通し線香を絶やさないように寝ずに番をするという風習があります。
ただ、最近では夜間の火の使用を禁止している所が多くなっています。
とはいえ、故人様と過ごす最後の夜。ご家族やご親族が集まって夜な夜な話し込みながら故人様を偲ぶのも、とても有意義な時間だとも思われます。
通夜ぶるまいの料理選びについて
通夜ぶるまいとは、先にも述べましたが、会葬者をおもてなしする食事の席です。
通夜ぶるまいの方法にも地域差があります。
関東(主に首都圏)の場合
関東では、親族だけでなく通夜に参列した全員に食事をふるまいます。
一般会葬者は焼香後、自席に戻らずに通夜ぶるまいの席へと案内されるのです。
お寿司や煮物や飲み物など、並べられたものを少しだけでも口に含んだうえで帰宅するのが供養であると考えられています。
関西や他の地域の場合
関西や他の地域では、しきたりとして一般会葬者への通夜ぶるまいはありません。
親族や親しい方のみに食事をふるまいます。
通夜ぶるまいで選ばれる料理は、寿司、煮物、オードブルなどの大皿料理が一般的です。
これは先述した通り、参列される人数が不明瞭であるために大皿料理であれば融通が利くという点。
そして、会葬者はあまり長居をしないのが礼儀とされていますから、簡単につまめる料理として、寿司などが適しているともいえます。
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