葬儀後にしなければならないことは実に多岐にわたります。
ここでは、役所などの公的機関への死亡手続き、法事法要の準備、仏壇やお墓などの供養の準備、の3つに分けて説明いたします。
葬儀後に必要な手続き
死亡後に速やかにおこなうべき手続き
- 世帯主の変更届
- 年金受給停止の手続き
- 介護保険資格喪失届
- 雇用保険受給資格者証の返還
死亡後14日以内に、市区町村の戸籍課に届け出しましょう。
国民年金の場合は死亡後14日以内に手続きしなければなりません。
社会保険事務所、または市区町村の国民年金課に出向きましょう。
死亡後14日以内に市区町村の福祉課に届け出しましょう。
死亡日から1ヶ月以内に、ハローワークに返還しましょう。
相続、納税に関する手続き
- 遺言証の検認
- 相続の放棄
- 相続税の申告・納税
- 所得税の準確定申告・納税
遺言書がある場合、勝手に開封することは許されません。
期限は特にありませんが、死亡後速やかに家庭裁判所(死亡者の住所地)に検認の請求をしましょう。
関連記事:遺言書を発見した場合は?|その場で開封せず家庭裁判所で手続きをする
相続人が遺産を放棄する意思がある場合、死亡から3ヶ月以内に被相続人の住所地の家庭裁判所に出向きましょう。
死亡日の翌日から10ヶ月以内に、被相続人の住所地の税務署に申告と納税を行います。
なお、相続財産が基礎控除額以下の場合は不要です
死亡日から4ヶ月以内に、住所地の税務署あるいは、勤務先に届け出ましょう。故人が自営業、あるいは年収2,000万円以上の給与所得者が対象です。
補助金や給付金などの請求手続き
- 国民年金の死亡一時金請求
- 国民健康保険加入者の葬祭費請求
- 厚生年金加入者の埋葬料請求
- 共済年金加入者の埋葬料請求
- 労災保険の埋葬料請求
- 高額医療費の払い戻し請求
- 生命保険金請求
死亡日から2年以内に死亡者の住所地の市区町村国民年金課に請求しましょう。
葬儀から2年以内に被保険者の住所地の市区町村国民健康保険課に請求しましょう。
死亡日から2年以内に勤務先、あるいは社会保険事務所に請求しましょう。
死亡日から2年以内に勤務先、あるいは社会保険事務所に請求しましょう。
葬儀から2年以内に勤務先、あるいは労働基準監督署に請求しましょう。
なお労災保険は業務上の死亡の場合に限ります。
対象の医療費の支払いから2年以内に被保険者(死亡者)の健康保険組合、社会保険事務所、または市区町村の国民健康保険課に請求しましょう。
死亡日から2年以内に契約している保険会社に請求しましょう。
遺族年金などを受け取る手続き
- 国民年金の遺族基礎年金請求
- 国民年金の寡婦年金請求
- 厚生年金の遺族厚生年金請求
- 労災保険の遺族補償給付請求
死亡日から5年以内に、死亡者の住所地の国民年金課に請求しましょう。
死亡日から2年以内に死亡者の住所地の国民年金課に請求しましょう。
死亡日から5年以内に、勤務先、あるいは所管の社会保険事務所に請求しましょう。
死亡日から5年以内に、勤務先、あるいは労働基準監督署に請求しましょう。
名義変更や解約などが必要なもの
名義変更や解約が必要なものをまとめました。
- 不動産(地方法務局)
- 預貯金(銀行などの金融機関)
- 株式(証券会社あるいは株式発行法人)
- 自動車所有者の移転(陸運局)
- 固定電話の名義変更(NTT)
- 公共料金(電気・ガス・水道)
- クレジットカード(カード会社)
- 運転免許証(警察署)
- その他、各契約サービス(携帯電話、新聞、介護サービスなど)
※()内は届け出先
ここに列挙したのはあくまでも一般的なものです。
個別の案件によって手続きの内容が異なることがありますので、まずはそれぞれの窓口に問い合わせてみることをおすすめします。
葬儀後に必要な法事法要について
初七日法要
葬儀のあとの法要には、まず、初七日法要があります。
最近では初七日法要を葬儀当日に執り行うことが一般化しています。
これは、死亡後7日目に再び親族が集まることが大変なためです。
逮夜(たいや)の法要
逮夜とは、7日ごとに執り行う法要のことです。
二七日、三七日、四七日、五七日、六七日、そして最後が七七日(四九日法要)です。
死者は死亡後49日(中陰)をかけて来世に生まれ変わる、あるいは成仏されると考えられています。
七日ごとにそれぞれを司る仏さまがいて、逮夜とは故人の成仏を祈念するために、七日ごとに寺院や家族が集まる法要のことを指します。
最近ではこの逮夜参りは省略することが多く、初七日法要の次は四九日、という方が増えています。
四十九日法要
仏教では死後四十九日で来世の行き先が決まり、死者は生まれ変わると信じられています。
また、この仏教の考えを汲んだ日本の民俗では死後四十九日で死者はホトケになると考えられてきました。
四十九日法要は、家族にとっても忌明けとなる、とても大切な法要です。
自宅や寺院や斎場などで法要を執り行います。
四十九日法要までにしなければならないことは以下になります。
- 寺院との日程や場所の調整
- 位牌の準備
- 仏壇の準備(仏壇がない方の場合)
- 香典返しの準備(葬儀時の香典のお返しは、四十九日法要が無事に済んだことの報告を兼ねて贈ります)
- 法要料理の手配
- 引き物の準備(法要に参列いただい方へのお返しものです)
- 墓石への文字彫刻の手配(当日に納骨をする場合)
その後の法要
その後の主な法要は、百か日法要、一周忌、三回忌、七回忌と続いていきます。
33年の弔い上げまで数年に一度、法要を執り行い故人を偲びます。
供養の方法と準備
位牌
死者や先祖は位牌として祀り、これを礼拝します。
表面に寺院からいただいた戒名、裏面に俗名、命日、年齢などを彫刻します。
位牌の相場はさまざまで、種類や寸法によっても異なります。
海外製品のものであれば1万円前後から、日本産の高価なものでは数十万円のものもあります。
また、彫刻に費用も別途必要になります。
なお、浄土真宗では位牌は不要とされています。
仏壇
位牌は仏壇に入れてお祀りします。
仏壇では、その宗派のご本尊とご先祖様を祀ります。
仏壇が家にない方は、四十九日法要までに位牌だけでなく、仏壇も用意しましょう。
仏壇も、伝統的な唐木仏壇や塗仏壇だけでなく、現代風でモダンな仏壇も多数出回っています。
また、寸法も、仏間に置くものから棚の上に置けるようなもの、壁に掛けることができるものなど、さまざまです。
ライフスタイルに合わせたものを購入すればよいでしょう。
中の仏具は仏壇店に訊ねればそろえてくれるので、宗派を必ず伝えましょう。
小さくて安いものであれば数万円から、高価なものは数百万円のものもります。
お墓
お墓がある方は、四十九日や1周忌などに納骨をします。
時期の決まりは特になく、遺族の想いや寺院の考えによって様々です。
納骨の時には故人様の戒名などを墓石に彫刻しなければならないので、石材店に依頼しましょう。
また、お墓がない方は、1周忌、3回忌、7回忌くらいを目安にお墓の建立をします。
墓地の選定、そして墓石の建立と、焦ることなく慎重に決めていけばいいでしょう。
墓地と墓石をあわせて一般的な相場は200万円くらいだと言われていますが、こればかりではありません。
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