超高齢社会の昨今、2040年に向けて死亡者数が増加すると言われている中で、ネットやメディアなど、さまざまな場所で葬儀に関する情報が溢れています。
とはいえ、自分が喪主を務めることなど、人生の内で一度あるかないかのことです。
いざ葬儀を迎えることになりましたら、ほとんどの方があたふたとして、何もわからないまま葬儀を進めてしまうということが多いようです。
このページでは、お葬式の始まりから終わりまでを、少しでも分かりやすいようにまとめさせていただきました。
今この記事を読んでくださっているあなたの負担や不安が少しでも軽減されることを祈りつつ。
少しでもお役に立てれば幸いです。
葬儀のおおまかな流れと日程
予め知っておいていただきたいのは、葬儀と一言に言っても、そのスタイルはさまざまで、地域によって進め方も大きく異なります。
スタイルの違い、というならば、直葬(火葬式)、一日葬、無宗教葬では流れはまったく違ったものになります。
また、地域性の違い、というならば、葬儀後に火葬をする地域もあれば、火葬後に葬儀をする地域もあります。火葬が終わって食事をとる地域もあれば、火葬中に葬儀をとる方法もあります。
という具合に、簡単に葬儀の流れをひとまとめに語ることはたいへん難しいものがあります。
ここでは、東京をはじめとする関東地区の葬儀の進め方にならい、いまでもスタンダードである「一般葬」や「家族葬」を想定して、紹介します。
葬儀は以下のような流れで進んでいきます。
- ご臨終
- 搬送~安置
- 葬儀社との打合せ
- 納棺
- 通夜
- 葬儀・告別式
- 出棺~火葬
- 初七日法要
- 精進落とし
病院での死亡と、警察が介入する場合とで流れが異なります。
ご自宅や専用施設にご遺体を安置します
葬儀のスタイルや費用について打ち合わせをします
ご遺体のお棺へのご納棺を儀式として執り行います
通夜式を執り行います。一般会葬者は主に通夜に参列します
葬儀・告別式を執り行います。
火葬場に向けて出棺、ご遺体を火葬します。
死亡後七日目の法要を葬儀当日に執り行うことが一般化しています。
最後に「精進落とし」という食事の席で、葬儀を終えます。
ご臨終から安置までの流れ
臨終を迎えてからのご遺族の動きは、病院で亡くなったか、警察が介入したかで異なります。
というのも、その人の死を認定する公的書類として、病院の場合は「死亡診断書」、警察介入の場合は「死体検案書」が発行されます。
この書類が「死亡届」を兼ね、火葬許可をいただくために必要な書類となります。
病院で亡くなった場合
病院でお亡くなりの場合の流れは分かりやすく、看護師による清拭(体を清める)があり、荷物などのとりまとめをし、医師から「死亡診断書」を預かれば、ご遺体は搬送できます。ですので、臨終が告げられたら速やかに葬儀社への連絡が求められます。
自宅や外出先で亡くなった場合
警察が介入した場合は、警察による現場検証、そして警察医(または監察医)と呼ばれる法医学専門の医師による検案を経て、「死体検案書」が発行されます。
どれくらいの時間がかかるか、どのような流れになるかは、その時の状況や警察署によって異なります。
多くの場合、当日、あるいは翌日にはご遺体は引き渡されるでしょう。
警察が介入するのは、事件性の有無、あるいは死因や死亡時刻を確定するためです。
孤独死、事故死、自殺などは、すべて警察が介入します。
遺体搬送してくれる葬儀社と安置先をあらかじめ決めておけばスムーズ
搬送依頼する葬儀社と安置先を決めておけばスムーズです。
ご臨終後、バタバタした中で葬儀社を一から決めるのは大変な負担と労力を要します。
ご遺体は、安置先として、ご自宅を選ばれる方、そうでない方は、さまざまです。
特に、住宅事情やさまざまな理由で自宅に安置できない場合は葬儀社に相談しましょう。
葬儀の日まで、斎場や専用施設でご遺体を預かってもらうことも可能です。
ちなみに、病院や警察には提携の葬儀社が出入りしていることがあります。
ですが、葬儀社が決まっている場合にはきっぱりと断りましょう。
葬儀社との打合せ
葬儀社との打合せでは、主に以下のようなことを決定していきます。
- 葬儀の日程・場所の決定
- 寺院への連絡(依頼する寺院がない場合は葬儀社に紹介してもらえます)
- 葬儀プランの決定
- 料理や返礼品の決定
- 遺影写真の決定
など
納得のいく葬儀にするためには、担当者との密なコミュニケーションが必要不可欠です。
打合せの段階で、わからないことはどんどん聞き、希望や要望もどんどん伝えましょう。
納棺
納棺とは、故人様のご遺体をお棺の中に納める儀式のことです。
映画『おくりびと』が記憶に新しいところでしょう。
家族や親族が集まって、故人様のお肌に触れながら、湯灌、旅支度、納棺を行います。
通夜
通夜は、葬儀の前日に執り行われる儀式のことを指します。
元々通夜は、本来はお線香を絶やさないよう寝ずに番をして、故人様と夜通し過ごすことを指しました。
親族でない会葬者の方々は、日中の葬儀ではなく、夕刻の通夜に参列することが多く、社会的儀礼の場としての意味合いが強くなっています。
そのため、家族葬を選択する方の中では通夜を省く「一日葬」で執り行うこともあります。
ここでは、通夜が18時に開式するものとして、その前後の流れを時間軸に沿って説明します。
あくまで一例として参考にしてください。
通夜の流れ
- 16:00
- 17:00
- 17:30
- 17:50
- 18:00
- 19:00
- 20:30
ご遺族、ご遺体到着
親族、お手伝い到着
受付開始
喪主と葬儀社の打合せ(当日の流れの確認、席順の確認、供花の札順の確認)
寺院到着
遺族、親族、会葬者着席
通夜式開式
導師入場・読経
喪主焼香
親族焼香
会葬者焼香(焼香後は通夜ぶるまいの席へ)
導師退場・閉式
通夜ぶるまい
散会(宿泊されない方は帰宅します)
葬儀告別式
「葬儀」とは引導や授戒といった宗教的儀礼。
「告別式」とは参列した人とのお別れの場。社会的儀礼です。
ここでは、葬儀告別式が11時開式、正午出棺するものとして、その前後の流れを時間軸に沿ってご説明します。
- 9:30
- 10:00
- 10:30
- 10:50
- 11:00
- 12:00
- 12:30
- 13:30
- 14:00
- 15:00
- 16:00
ご遺族、ご遺体到着
親族、お手伝い到着
受付開始
喪主と葬儀社の打合せ
当日の流れの確認
弔辞、弔電の確認
喪主挨拶の確認
出棺時の段取りの確認
寺院到着
遺族、親族、会葬者着席
葬儀告別式開式
導師入場・読経
喪主焼香
親族焼香
会葬者焼香
導師退場・閉式
告別式の準備
告別式開式(お花入れの儀)
喪主挨拶
葬儀告別式閉式
出棺
火葬場到着・火葬
火葬完了・拾骨
式場に戻り、初七日法要
※本来、死亡後7日目に執り行う法要を、最近では葬儀当日に執り行います。
遠方に住んでいたり、忙しくされている方々の負担を軽減するためのものです。
また、寺院が出棺後も立ち合いができない場合には、葬儀告別式の中で、繰り上げて初七日法要を執り行うこともあります。
精進落とし
散会・帰宅
まとめ
ここに記したのはあくまでも東京地区における一般的な葬儀の流れです。
喪主が選ぶ葬儀のスタイル、地域性によって流れは大きく異なるので、まずは地域の葬儀社に相談してみるのがよいでしょう。
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