終活のメリットと準備について

終活のメリットと準備
自分自身の終わりを考える「終活」が注目されています。
その背景には、核家族化や少子高齢化、生涯未婚率の増加などで、自身の死後や供養のことを子に任せられない人が増えているという社会状況によるものです。

ですが、終活は何からやったらいいのか、やることが多くて面倒かもと悩まれている方も多いはずです。

本記事では、そのような方のために、終活のメリットと具体的にどのような準備が必要なのかについて紹介しています。

終活はいつから始めるべき?

テレビなどでは、高齢になってから始める方を取り上げることがほとんどです。
ですが終活は、若い時からしておくべきです。

今の世の中は、若いことが美徳とされています。
よく働き、よく遊び、楽しく生きることをよしとしています。
逆を言えば、老いることや死ぬことへの免疫がついていないのではないでしょうか。

死生観なき社会ですから、いざ身の回りに死が訪れたり、あるいは自分自身に死の兆しが降りかかってきたりした時に、多くの人はおろおろとするばかりです。

終わりを見据えることで現在がより豊かになると言われていますが、まったく同感です。

とはいえ、現実的に仕事や子育てや趣味に忙殺される人たちが、いつやって来るかわからない未来の死に対して考えろと言われても、なかなか難しいでしょう。

ひとつのポイントは、自分自身の親の葬儀を考える時ではないでしょうか。
終活は、なにも自分自身の死の問題だけではありません。

自分の親の葬儀や供養について一緒に終活してもいいですし、むしろそうするべきでしょう。

その中で、自身の老後や死についても想いを巡らせるものです。

終活をするメリット

終活には、メリットこそあってもデメリットはありません。
どのようなメリットがあるのか、まとめました。

お金や物品などの資産管理にもなり、整理整頓ができる

終活にはさまざまな切り口がありますが、自分たちの財産を知ることも、終活のとても大切な要素です。
遺産相続をどのようにするかを考えることで、まず今の自分たちの資産がどれくらいあるかを把握できます。
未来を知ることは今を知ることで、今を知ることは未来を知ることなのです。

家族と自分の想いを共有できる

当たり前のことに思われるかもしれませんが、自分自身で葬儀や供養の準備をしても、実際にそれを実行するのは自分ではない誰かです。
私たちは誰かの手を借りなければ葬儀も供養もできないのです。
ですから、終活はできるかぎり親子でしていきましょう。
そうすることで、お互いに考えていることがわかりあえ、想いが共有できます。

今後の人生の生き方を考えるきっかけになる

終活の目的は、終わりを見つめることで、遺された人生を豊かにすることにあります。
たとえば、死後にどのように供養されるかを知っておくだけで、不安が軽減されます。
これは資産などの相続についても同じことが言えます。
未来にどういうことが起こり得るかを知っておくこと。
そして、その未来に対して自分はどうしたい、どうしてほしいか。
このように、自分の思いを自分自身で認識し、周りに伝えておくことで、残された人生への向き合い方が変わります。
終活は、そのきっかけとなる取り組みです。

もしもの時に家族の負担にならなくなる

本人が事前に終活をし、意志を明確にしておくことで、もしもの時に家族への負担は大きく軽減されます。
ただし、大事なのは故人の遺志を実行するのはあくまでも自分自身ではないということです。
子供たちのためによかれと思ってしていたことが、逆に負担を書けてしまうケースも多々あります。
だからこそ、自分ひとりで終活するのではなく、家族や周囲の人と一緒にするのが望ましいのです。

一緒にしなくとも、自分を考えや希望を伝えておくだけでいいでしょう。

終活で準備すること

終活とひとことに言っても、切り口が膨大にあるために、何をどこから始めていいのか分からないでしょう。
終活で考えなければならないのは、葬儀、供養、お墓、相続、遺品整理、親しい人への連絡など、実に多岐にわたります。

また、だれに相談すればいいのかと言っても、それぞれ専門分野が異なります。
「終活をするぞ!」と意気込むのではなく、次のようにまずは自分たちの身近な問題から解決していきましょう。


  • 葬儀に費用はどれくらいかかるかな
  • 故郷のお墓にお参りする人がいなくなるけど、どうしよう?
  • 亡くなったあとの不動産の扱いはどうすればいいの

こうした、それぞれにお持ちの疑問や悩みから入っていくことをオススメします。

エンディングノートを書く

エンディングノートは、一番手ごろにはじめられる終活です。

セミナーや勉強会に出向くまでもないと考える人は、まずは一冊購入してみてはどうでしょうか。
書店に1000円程度で販売されています。
エンディングノートには、次のようなことを書きます。

関連記事 最近よく聞くエンディングノートとは

自分自身のこと

半生を振り返り、これからの想いを書きます。

ペットについて

いざという時ペットの取り扱いの希望などを書いていきます。

デジタル情報

SNSや各種Webサービスのアカウント情報などを残しておきます。

財産

保険証や通帳などのありかを示しておく。
また遺産相続について希望があれば書いておきましょう。

葬儀やお墓

葬儀やお墓の希望について書いておきましょう。

形見分け、遺品整理

自身の持ち物で家族に分け与えたいもの。
また、遺品整理についても触れられます。

連絡先

交流のあった人たちの連絡先を書いておきます。

周囲の人たちへのメッセージ

エンディングノートを手に取る人たちへメッセージがあれば残しましょう。

遺言や相続

資産は、その人が亡くなると遺産になります。
遺産は法定相続人に分割して相続されなくてはなりません。

しかし故人の遺言があれば、こればかりではありません。

もしも遺産相続に自分なりの希望があれば、遺言賞を残しておかなければなりません。
司法書士や弁護士に相談しましょう。

葬儀やお墓の希望を伝える

葬儀や、お墓も含めたその後の供養についても希望を伝えておきましょう。
もちろん、葬儀は故人のためだけでなく、家族のために行うものでもありますから、どこまで故人の遺志が反映された葬儀になるか喪主次第です。

また、お墓も、一般的な石塔のお墓だけでなく、最近は、納骨堂や、樹木葬や、永代供養など、さまざまな供養の方法があります。

延命治療について

延命治療は家族の頭を悩ますものです。
延命治療を施すも施さないも、それを判断しなければならない家族には精神的な負担や罪悪感を生みかねません。

延命治療についての希望を伝えておくことで、家族の負担は軽減されるでしょう。

介護について

介護についてもどのように取り組むべきかを家族ときちんと話し合えるのが理想です。
もしもそれが叶わないのであれば、自身の想いや考えをエンディングノートに書き記しておきましょう。

生前整理を行う

生前整理は、自分が元気なうちに要らないものを整理することで、自分自身の暮らしが整い、死後の家族の負担が軽減されるという2つのメリットがあります。

また、自宅の中の家財だけでなく、財産の整理も、広い意味で生前整理に含まれるでしょう。

終活はひとりでもやるべき?

終活の基本、あるいは理想は、死後の手続きを任せられる人とともに行うのが望ましいです。
親子、あるいは友人や知人がそれに該当するでしょう。

「死後事務委任契約」というものがあり、死後のもろもろの諸手続きは、家族でなくても第三者、つまり友人や知人や弁護士などにお願いできます。
家族や親族たちとトラブルになってはいけませんので、委託者と受託者で契約書を交わし、できれば公正証書にしておくのがよいでしょう。

ただしこれはあくまで死後の事務手続きのみにおいてです。
財産相続の対象はあくまでも法定相続人、あるいは故人が遺書で指定した人に限られます。

死後のことは、信頼置ける人にも任せられる。
そのことを念頭に入れて終活をしてみてはいかがでしょうか?
どうしても一緒に終活する人がいない場合は、ひとりでもやるべきです。

そして、終活の内容や、自身の想いを、エンディングノートや遺言書に託して、いざという時には信頼のおける人に読んでもらえるようにしておくとよいかもしれません。

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