納骨堂にお参りする際のポイント・注意点

納骨堂にお参りする際のポイント・注意点
アクセスの良い場所にあり、天候に左右されなく気軽にお参りができることから、家族や親族の遺骨を安置する場所として「納骨堂」を選ぶ人が増えています。

一般的なお墓と違って屋内の施設であることから、納骨堂でお参りするときには、何か特別に注意することがあるのでしょうか。

ここでは、納骨堂でのお参りの際の注意点についてまとめていますので、参考にしてください。

お墓とはお参り方法が違うの?

納骨堂と一般的なお墓の大きな違いは、屋内にあるか屋外にあるかの違いになります。
屋内にある納骨堂は、以下のような点に注意をする必要があります。

1.周囲への配慮

納骨堂は屋内であるだけに、人の声や子どもが騒ぐ声などの騒音が周囲への迷惑になり、トラブルの元になりがちです。

特に読経を行う場合は、混雑する日時を避ける、できるだけ静かに行うなどの配慮を心がけましょう。

2.供物などは生ものを避け、原則持ち帰る

納骨堂は、屋内にたくさんの納骨スペースが並んでいるため、供物は生ものを避けて、すべて持ち帰るようにします。

納骨堂によっては、衛生管理上供物を禁止しているところもあるので、事前に調べるようにしましょう。

3.ご本尊がある場合は、先にご本尊にお参りをする

納骨堂にはご本尊が祀られていることが多く、その場合は、先にご本尊に線香をあげて手を合わせます。忘れた場合は、帰り際に行ってもかまいません。

また、納骨堂には、たくさんの管理スタッフが働いているので、そういう方々への挨拶や思いやりも忘れないようにしましょう。

4.お参りの方法は変わらない

納骨堂でも、ロッカー式や仏壇式など、遺骨を一定の場所に安置させてお参りするタイプの場合は、原則一般のお墓参りとその方法は変わりません。

一部、火気の取扱に厳しい施設などで、骨壺を別の場所に移してお線香をあげたり、電気ローソクを使用したりするところもありますが、基本は、それぞれ個別のスペースで、お線香をあげるお参りが可能です。

一方、機械式など、共通の参拝ブースがある場合は、専用カードなどで遺骨を収納スペースから呼び出し、参拝ブースでお参りを行います。
最近は電子線香などが設置されている場合もあり、その施設のルールにのっとって、お参りをするようにしましょう。

納骨堂にお参りする時のポイント・注意点

お参りの方法は、通常のお墓とさほど変わりはありませんが、屋内の納骨堂だけに、注意したい、配慮しておきたいポイントについて、以下にまとめました。

1.お参りの服装と持ち物

納骨堂にお参りをする際の服装や持ち物は、以下のようなことに配慮しましょう。

お参りの服装

服装は原則自由です。
会社帰りや買い物ついでに気軽にお参りに行くことができる場なので、普段着で問題ありません。

ただし、あまり華美な服装や肌の露出が多い服装は、場所柄もあるので避けた方が無難です。

また、納骨堂で法要を行う場合は、同席する親族と申し合わせて、礼装などでの参列を心がけましょう。

数珠

数珠の持参も原則自由です。
必ず持って行かなくてはならないなどの決まりは無いので、自分の意志で選択するようにしましょう。

花やお供え物

花やお供え物も、持参しなければならない物の決まりはありません。
手ぶらでもいいし、故人が好きだった食べ物や飲み物を持って行くのもよいでしょう。

一方、屋内であるため、衛生管理上生ものの持ち帰りを徹底している納骨堂や、供物を禁止している施設もあります。
納骨堂のルールに合わせて、対応するようにしましょう。

線香やローソク

納骨堂によっては、ローソクの設置は良くても、灯すことを禁止しているところもあり、そのような所では、電気式のローソクを使用できるようになっています。

線香も同じく個別のスペースでは厳禁で、合同の参拝スペースならOKという施設もあり、ルール違反にならないよう注意しましょう。

生花

生花を持って行く場合、バラやアザミなどのとげのあるものや香りのきついもの、花びらや葉がパラパラと落ちやすいものは避けるようにしましょう。

施設によっては、生花を禁止して造花のみOKのところもあれば、生花をお供えする場所を別に設けている納骨堂もあります。
各施設でルールが異なるので、確認するようにしましょう。

気になる方はマイスリッパを持っていく

屋内の納骨堂では、靴を脱いでお参りをすることが多く、素足が気になる場合は、靴下をはくか、マイスリッパを持参するようにしましょう。

2.混雑時期を確認

納骨堂は、原則いつお参りをしてもかまいませんが、お盆やお彼岸などはどうしても混雑します。

また、法要が行われることが多い土・日・祝日や、1日のうちでも、午前中の方が混む時間帯です。
このような混雑しているときに、子ども連れや親族揃って大人数で行くと、ゆっくりとお参りをすることができず、駐車場の混雑などもあって、予定よりも長い時間がかかってしまうことになります。
子どもが騒がないかなども気になって、充分に供養した気持ちになれないかもしれません。
事前にお寺や管理事務所に確認して、なるべくこうした混みそうなタイミングを避けて、ゆっくりとお参りをしたいものですね。

3.開門・閉門時間を確認

混雑時期と同様に、それぞれの納骨堂の開門・閉門時間も事前にチェックするようにしましょう。
施設によっては、夏季と冬季で時間が異なる場合や、お盆やお彼岸などの混雑時は、延長して開いている場合もあります。
いずれにしろ、開いている時間内で、お参りをすませるようにしましょう。

また、24時間営業の納骨堂であっても、日によっては短縮営業の場合もあるので、注意が必要です。

4.納骨堂の掃除について

納骨堂の、自分たちのスペースを毎日掃除するのは難しいですが、納骨堂全体の清掃は、基本的に施設のスタッフにより行われており、常に清潔に管理されています。
床面のゴミ・ほこりの清掃だけではなく、個別スペースの供物や花の持ち帰り忘れなども、スタッフが処分しています。

個別スペースの清掃を全くしなくて良いわけではないですが、お参りの度に掃除をしていれば、そんなに神経質になることはありません。

5.お経を読む際の注意

法要などで読経をする場合は、なるべく周囲に迷惑がかからないように、小さな声であげてもらうようにお願いしましょう。

寺院納骨堂であれば、同じ宗派の参列者が多いですが、公営や民営の納骨堂の場合は、さまざまな宗派の人が集まります。
仏教のみならず、キリスト教やイスラム教の信仰者がいる可能性もあります。

読経や法要を行う場合は、そうした事情を考慮して、大声での読経や、その宗教独自の派手な儀式などは、避けるようにしましょう。

さいごに

通常のお墓のお参りと納骨堂でのお参りの、その作法に変わりはありませんが、納骨堂のお参りは屋内で行うので、その点に配慮したお参りを心がけるようにします。
生花や生ものは持ち帰る、ローソクや線香など火気を扱う場合はその施設のルールに準じるなど、施設独自の決まりがあるので、事前に確認をするようにしましょう。

また、さまざまな宗派・宗教の人が集まる場なので、大声で読経をしない、その宗教独自の儀式を派手に行わないなど、周囲への配慮も心がけましょう。

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