葬儀に必要な品目はとても多く、それら1つ1つを上げると詳細は実に多岐に渡ります。
葬儀社はこれらをセットプランにしてパッケージ化しています。
なにが含まれているか、なにが含まれていないかは、葬儀社によって異なります。
ここでは、一般的な見積もりの見方について解説いたします。
見積書の主な分け方
見積書は主に以下の項目に分類されます。
- セットプラン
- おもてなし費用
- オプション
- 実費費用
- 宗教者への謝礼
葬儀社が自社で提供する、葬儀を執り行うのに必要な品目です。
費用によって、その内容が異なります。
参列者へのおもてなし費用です。
料理や返礼品など、参列人数によって数量が変動するという性格を持っています。
セットプランには含まれていない品目です。
差額を支払うことで高付加価値のサービスを受けることができます。
火葬料や、式場使用料金など、葬儀社ではなく施設を直接支払う項目のものです。
ただし、これらをすべてセットプランに含んで提案している葬儀社もあります。
宗教者への謝礼、お車代やお膳料などがこれに該当します。
また、心付けの慣習がある地域では、これらの準備も必要になります。
本来、葬儀社が請求するべきものではないので、見積書に含まれるものではありませんが、喪主が理解しやすいようにこれらもまとめて提案する葬儀社が多いようです。
見積書に書かれている項目
では、具体的に見積書に書かれている項目の詳細を見ていきましょう。
ここに挙げるのはあくまで一般的なものです。
また、それぞれの商品構成は葬儀社によって異なります。
セットプラン
- 祭壇
- 棺
- 遺影写真
- 枕飾り
- 後飾り
- ドライアイス
- 寝台車搬送費
- 霊柩車
- 生花装飾
- 門表看板
- 諸手続き
- 施行管理費
白木祭壇や花祭壇などを選ぶことができます。
プランの費用をもっとも左右する項目だと言えます。
棺には木の棺と布張りの棺があります。
故人様が納まる最期のお部屋と考えて、差額を支払ってランクアップされる方もいるようです。
祭壇上に飾るもの(四つ切サイズ)と手元用のもの(キャビネ額)があります。
枕飾りとは、自宅安置したお身体の枕許に設える祭壇です。
葬儀斎場に搬送するまではこの祭壇でお参りします。
後飾りとは、葬儀後に遺骨を安置する自宅用の祭壇です。
遺影写真や白木の位牌もこの祭壇に安置します。
原則的には四十九日法要まで使用します。
死亡後、ご遺体の変化を最小限に食い止めるためにドライアイスの手当をします。
どれだけの量や回数を使用するかは葬儀までの日程や、ご遺体や天候の状況によっても左右するため、数量が変動する可能性のある品目です。
お亡くなりになった場所からご安置先までの搬送費です。
距離や行程によって、金額が変動する可能性のある品目です。
火葬場への出棺の霊柩車費用です。
花祭壇や、ご親戚などからいただく供花以外に、式場内に生花装飾を施すことができます。
オプションにしたり、セットプランに含んだりは葬儀社によります。
式場入り口に掲げる葬儀の看板です。故人の名前や、通夜葬儀の日程などを記載します。
小さいもので6尺(約180㎝)、大きいもので1尺(約3m)などさまざまです。
死亡届の申請、火葬場の予約などの手続き代行。
お迎えから葬儀施行までの諸経費です。
おもてなし費用
- 通夜料理
- 葬儀料理
- 会葬礼状
- 会葬返礼品
- 供花・供物
通夜後の料理は、寿司や煮物などを大皿料理で用意します。
葬儀後の料理は人数分の会席膳を用意します。
会葬者にお配りする礼状です。会葬御礼の品物に沿えてお渡しします。
葬儀に参列していただいたことに対しての御礼の品です。参列者全員にお配りします。香典返しの品物とは別です。
遺族や親族が出す、祭壇脇に並べる供花や供物です。
オプション
- マイクロバス
- ハイヤー
出棺時、寺院などを送迎するために手配することができます。 - ドライアイス
- 湯灌・処置料
- 貸衣装
- 野外設営・装飾
出棺時、親族が乗車するために手配することができます。
通常セットプランのドライアイスは〇回までは含まれていますが、それを超えると差額分を支払うことになります。
湯灌師などを希望の場合は手配してもらえますが、別途費用が必要となります。また、ご遺体の状況によっては衛生処置のための費用が発生することもあります。
どの葬儀社でも貸衣装業者との提携があります。男性・女性、和装・洋装いずれでも対応してくれることでしょう。
大規模な葬儀になるとテントの設営などが必要な時もあります。
実費費用
- 式場使用料
- 安置料
- 寝具一式
- 火葬料
- 休憩室料金
式場費は、公営斎場でも民営斎場でもお支払いいただきます。
ご遺体を自宅に安置できないために施設を利用した場合、費用が発生します。
式場に宿泊する場合、貸し布団を用意していただきます。
火葬料は自治体によって異なります。
火葬の待ち時間に使用するお部屋の料金です。
宗教者への謝礼
- お布施
- 車代
- お膳料
- 心付け
通夜・葬儀・初七日法要の読経料、戒名料を込みで「お布施」として包みます。
寺院の交通費としてお包みします。送迎の手配がある場合は不要です。
寺院の食事代としてお包みします。
弁当やお膳をを用意した場合、あるいは食事の席に同席される場合は不要です。
葬儀の各現場への心付けが未だにある地域では、個別に分けて、お渡しします。
見積もり例
品名 | 単価 | 数量 | 金額 |
---|---|---|---|
セットプラン | 650,000 | 1 | 650,000円 |
通夜料理 | 3,000 | 5 | 15,000円 |
葬儀料理 | 3,000 | 15 | 45,000円 |
会葬礼状 | 100 | 5 | 500円 |
会葬返礼品 | 1000 | 5 | 5,000円 |
供花・供物 | 15,000 | 4 | 60,000円 |
式場使用料 | 100,000 | 1 | 100,000円 |
安置料 | 8,000 | 2 | 16,000円 |
火葬料 | 5,000 | 1 | 5,000円 |
休憩室料金 | 1,000 | 1 | 1,000円 |
※宗教者への謝礼は除く
見積書のチェックポイント・注意点
紹介しましたように、葬儀ではいかに品目が多いかお分かりいただけるかと思います。
気を付けなければならないのは、セットプランの中にどれだけのものが含まれているかです。
これは葬儀社によって異なります。
例えば、このたび参考に作った上記の分類はあくまで一例です。
火葬料金などをセットプランに含む葬儀社もあれば、通夜葬儀の料理〇〇人分まではセットプランに含む。
会葬返礼品も〇〇個はセットプランに含む、というようなパッケージをされている葬儀社はたくさんあります。
葬儀社も少しでもユーザーの目を引いて、受注につなげたいと考えます。
「〇〇万円プラン!」と大々的に安さを強調した訴求をしていたとしても、その中にどの品目が含まれているかは、きちんと確認しましょう。
見積書に記載されない費用
見積書にどこまで記載するかも葬儀社次第です。
寺院への謝礼も、葬儀社が手配する場合はお布施がいくら、車代がいくらという具合に記載することができます。
ですが、菩提寺の場合は喪主が寺院を手配するわけですから、そもそも葬儀社がお布施がいくらだ、などと割って入ることができないのです。
また、葬儀の現場では思いもよらない雑費が必要になってきたりします。
「急遽タクシーが必要になった」、「礼服を買わないといけなくなった」など、いざという時のためにある程度のまとまった現金を用意しておくべきです。
まとめ
葬儀の見積書は一般の方にとって、分かりにくいことがほとんどです。
なにが含まれてなにが記載されていないかや見積書には記載されていないがその他にどのようなお金の準備が必要かなど、葬儀社のスタッフにそのつど確認するのがよいでしょう。
格安葬儀なら小さなお葬式へ
全国47都道府県対応・4,000式場以上あるので、ご希望にあった場所でお葬式が可能です。
葬儀社選びで迷ったら葬儀レビへ
24時間365日利用・相談が可能なので時間を気にせず利用可能です。
すぐに葬儀社を決めたい方はもちろん、生前に葬儀社を決めておきたい方にも、おすすめです。
急な葬儀で困ったら【いい葬儀】
経験豊富な葬儀専門スタッフが24時間365日待機していますので、急な葬儀でも安心してご利用頂けます。