お葬式の種類は、家族・親戚だけではなく、職場の仲間や近隣住人、故人が生前お世話になった方などにも参列いただく一般葬のほか、次のような形式の葬儀があります。
- 家族や近親者のみで行う家族葬
- のちに社葬等を行うことを前提とした密葬
- 会社の代表者などが亡くなった時に行う社葬・合同葬
- 通夜・告別式を1日で行う一日葬
- 通夜・告別式を行わず火葬のみを行う直葬
最近では家族や近親者のみで行う家族葬が増えてきていますが、故人の交友関係などを考慮して、多くの方をお呼びする一般葬もまだまだ主流です。
本記事では、一般葬の費用相場や家族葬との違い、家族葬と比べた場合のメリット・デメリットなどをまとめました。
もしもの時に、一般葬にするか家族葬にするか迷うことも多いようですので、ぜひ参考にしてください。
一般葬の費用相場について
まず最近の一般葬の費用相場についてみてみましょう。
平成27年の日本消費者協会の調査によると、ごく一般的な葬儀費用は、その総額が全国平均で195.7万円となりました。
内訳は、次の通りです。
- 儀式一式費用:121.4万円
- 通夜からの飲食接待費用:30.6万円
- 寺院への費用:47.3万円
つまり「施設費」「葬儀の施行」「参列者のおもてなし」「宗教者へのお礼、心づけ」が葬儀にかかる費用項目となります。
上記のデータでは、儀式費用が全体の62%を占めていますが、これは参列する人数や祭壇・献花等のランクによっても金額が変わります。
また、地域によっても相場が異なり、さらに最近では、葬儀各社がこぞって安価な商品やサービスを提供していますので、しっかりと調べて、内容も費用も納得のいく葬儀会社を日頃から探しておいた方が良さそうです。
一般葬の流れ
では、一般葬は、通常どのような流れで執り行われるのでしょうか。
地域によって、その習慣が異なる場合もありますが、おおむね下記のような流れで行われます。
ご臨終 | 医師から死亡診断書を受け取る | |
ご遺体搬送・安置 | 病院などから自宅や葬儀社などの遺体安置場へ搬送 | |
葬儀社打ち合わせ |
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お通夜 | 受付 |
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通夜 |
など |
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お見送り |
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通夜後の飲食 |
など |
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告別式 | 受付 |
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告別式 |
など |
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火葬 | 火葬場へ移動 |
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火葬 |
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納骨 |
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その他 | 仮法要など |
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一般葬を準備する時のポイント
一般葬で一番大変なのはその準備ですが、下記に人数が多くなる一般葬を準備する際のポイントについてまとめましたので参考にしてください。
- 参列者の人数は、まず概算で出す
- 参列者の人数で葬儀会場の大きさを決める
- 案内~葬儀まで最低2日は空ける
- 飲食準備は人数よりも部屋の広さ
家族、親族以外の故人に縁のあった方々は、例えば名詞帳やアドレス帳、年賀状、携帯電話の連絡先
等を調べ、会社関係、趣味の仲間、交友関係・・・等、グループごとに、5人・10人の概算で予想します。
参列者数の概算が出たら、その人数を収容できるスペースの会場を最優先で選びます。参列予想人数よりも、少し余裕のある広さの会場を選びます。
「家族葬」の場合は参列者が少ないので必要無いですが、たくさんの人にご案内をする一般葬の場合は、急に言われても気動きが取れない等のそれぞれの事情も踏まえて、案内をしてから葬儀の日まで、最低でも2日は空けるようにします。
葬儀後の飲食は遠慮される方も多く、また、オードブル形式の場合、1人前を食べない方が多いので、料理の数は人数分より少なくてもかまいません。それよりも、参列者が皆座れるスペースの確保を優先します。
一般葬のメリット・デメリット
一般葬と家族葬の大きな違いは、参列いただくのが近親者のみの家族葬よりも、故人の関係者までお呼びする一般葬のほうが人数が多くなる点です。
ではそれぞれどのような違いがあって、メリット・デメリットはどのようなことでしょうか。
以下の表にまとめました。
一般葬 | 家族葬 | |
参列者 | 身内のほか、職場の方、近隣住民、故人の友人・知人など、故人と生前に関係のある方をお呼びします。 参列者に失礼のないよう、会葬礼状も用意 |
参列者は呼ばず、家族や親戚、ごく親しい友人など身内のみで行う。 会葬礼状を送らないケースも増えている |
式場 | 参列者の数や式の内容により式場を選ぶ | 多くは、自宅または葬儀社の式場 |
葬儀形式 | 場合によっては、高額で豪華な式になることもある | 近親者が間近でゆっくりと送ることができるシンプルなものが多い |
お香典 | お香典を受け取ることが多く、お返しを用意する | 身内だけで行うことから、お香典を辞退することも多い |
準備 | 参列者にわかりやすいように、式場看板や案内看板、忌紙を用意し、駐車場等の確保も行う | 原則周囲にアナウンスをしないためめ、式場前看板や忌紙などを用紙しなくてよい |
メリット |
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デメリット |
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さいごに
一般葬は「家族葬」に比べ、参列いただく人数が多い分、その準備の手間も、当日の気遣いも、遺族の負担は大きくなります。
ただし、故人の生前の交友関係が広かった場合などは、その方々に感謝をお伝えでき、一緒に故人を偲ぶこともできます。
いざという時にどちらを選ぶかは迷うところですが、ご紹介したメリット・デメリットを理解して、日頃から家族で話し合っておくなど、なるべく故人や家族の意志が反映できる葬儀としたいですね。
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