仏壇を買い替える前に確認したい5つのポイント

仏壇を買い替える前に確認したい5つのポイント
仏壇は買い替えていいものなのでしょうか?
答えは、イエスです。

ただし、買い替えるために必要な手順、確認すべきポイントがあります。

もともと仏壇は、先祖代々引き継がれ、長い間守られるものでした。
もちろん、一般的な相続とは異なりますが、仏壇や位牌などの祭具は祭祀財産とされ、継承者1人が受け継ぐことになっていたのです。

しかしながら現在では、仏壇が古くなったという理由だけではなく、引っ越しなどによる住宅事情やライフスタイルの移り変わりに合うよう、買い替えを検討するケースも多々あります。

それでは、実際に仏壇を買い替える前に、確認しておきたい5つのポイントを見ておきましょう。

ポイント1 買い替えの時期は「買い替えたほうがいいかも」と思ったとき

仏壇を買い替えるべき時期というものはありません。
買い替えを思い立った時がベストなのです。

引っ越しやリフォームをするタイミングに合わせたり、また実家から仏壇の引き継ぎをする際に、現代的でコンパクトサイズのものに替えるという選択肢もあります。
 

ポイント2 新しい仏壇の祀り方を確認しよう

仏壇の買い替えを決心したら、新しい仏壇ではどのような祀り方をしたいのか具体的に考えましょう。
もちろん、宗派の確認も忘れずにしておきたいものです。

仏壇の中身である、ご本尊や脇侍、位牌、その他の仏具は買い替えない予定であれば、サイズを測っておきましょう。
新しい仏壇の置き場所も計測し、納める仏壇のサイズも決めます。
家具の上に置きたい場合は、家具の天面、高さなども測っておきましょう。

また、搬入路の幅についても確認しておくと安心です。

ポイント3 買い替えの費用の予算を検討する

次に、仏壇の買い替え予算を絞り込みましょう。
仏壇の費用の相場としては、5万円くらいから数百万円くらいまでと非常に価格帯が広くなっています。

費用の目安としては、上置き仏壇でコンパクトなもので約8万円、リビングなどに合う家具調仏壇で約50万円、唐木仏壇という一般的なもので約110万円となっています。

ポイント4 古い仏壇の処分は供養が必要

古い仏壇を処分する際に忘れてはならないのが、併願供養と呼ばれる「魂抜き(たましいぬき)」「お性根抜き(おしょうねぬき)」という閉眼供養です。

仏教では、仏様、ご先祖様の魂が宿られたまま仏壇を処分することはタブーとされています。
まずは供養をお願いする手配について検討しましょう。
 
なお、仏壇の処分には大きく分けて次の4つの方法ががあります。

    仏壇の処分方法

  • 1.お寺で処分してもらう
  • 古い仏壇については、檀家になっている寺、もしくは近隣の寺に供養の相談をしましょう。
    供養のためのお布施の相場についても、あらかじめ確認しておくと慌てずにすみます。

  • 2.新しい仏壇を購入するお店で処分してもらう
  • 最近は、防災上や環境の問題のため、お焚き上げができない寺も増えています。
    もし、菩提寺で古い仏壇の供養をすることが不可能であれば、買い替えをする仏壇店での引き取りを依頼しましょう。

  • 3.不用品回収業者に処分してもらう
  • 初めに古い仏壇の閉眼供養を行ってから、不用品回収業者に依頼する方法もあります。 
    仏壇を扱っている回収業者をいくつか見つけて、見積を取った上で処分を頼みましょう。

  • 4.粗大ごみに出す
  • 不用品回収に出す場合と同じく、古い仏壇の魂抜きの供養をしてから、粗大ごみとして処分する手順を踏みましょう。
    各自治体に、仏壇を粗大ごみとして回収するための料金や方法を確認してください。

どうやって処分したらいいの?仏壇の処分方法まとめ

2019.03.25

ポイント5 新しい仏壇の法要を住職に依頼する

新しい仏壇をいきなり使うことはできないので、開眼法要を住職に依頼します。
本尊や位牌を祀って、すべての仏具などを飾り終えたら、住職を招くのです。

この仏壇開きや性根入れなどと呼ばれる儀式によって、仏像などが単なる「物」ではなく、尊い仏となります。

ちなみに古い仏壇の閉眼供養と同じ日に開眼供養を行うと、さまざまな手間もかからず、お布施自体も1回のみとなるため費用の抑制にもなります。

仏壇を買い替えるときの注意点

新しい仏壇に買い替える際には、宗派や予算、生活スタイルに合ったものを探しましょう。

高価すぎず、品質の良い仏壇選びのポイントは、派手過ぎず、シンプルなものを探すことです。
また、仏壇には隠れた棚や引き出しなど収納場所が多く作られています。

処分しようとしている仏壇に、大切な書類などが入れたままになっていないか、再度、確かめておくこともお忘れなく。

さいごに

仏壇を買い替える際に必要となるのは、新しい仏壇のための供養や、その供養のためのお布施、購入する費用だけではありません。

古い仏壇を処分するための供養や、そのお布施のほか、処分するための費用も必要となります。

仏壇はそう頻繁に買い替えるわけではないものですから、ポイントを押さえてよく吟味し検討して、納得のいく仏様とご先祖様の新しい家を用意したいところです。

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